「テナント募集」の不穏

勝手に見守ってきたベランダ眼下の工事は、2023年9月のガソリンスタンド解体に始まり、更地からの新築建設へと移行し、外から見る限りでは昨年末に完成へと漕ぎつけたようです。建ち上がったのは、地上3階のビル。それがどんな施設になるかは、長く続いたガソリンスタンドが閉店を告げたときからの興味でした。
前に、新築ビルの対面で営業しているコンビニのご主人の推測をお伝えしました。「病院じゃないかねぇ」というのは、それも僕がここに住んでから改築されたビルに数多く入った、薬局や内科などの医療関連との連携を見込んだものです。
これはなかなか説得力がありました。その元ガソリンスタンドは、繁華街と呼んでいい駅前から徒歩数分ながら、賑やかな街区からは外れ、一般の店舗を展開するには難しそうに思えたからです。それゆえ既存の施設と連携する予定があるからこそ、ここに病院を興すのだろうと。
ところが、出来上がったビルは各階で個別に仕切られ、どう見ても1棟丸ごと病院になる気配がありません。どうやら、コンビニのご主人や、その推測に乗った僕がもっともないと予想した、複数のテナントが入るビルになるようです。
「うんうん、誘われたよ。でも、賃料が話にならないほど高かった」
これも、コンビニのご主人がどなたかと立ち話にしているときに聞いたセリフです。完成間近でも入居を誘うんですね。満杯にする予定もなくそこそこ大きな器をつくるなんて、そんな賭け事みたいなことができるのが信じ難かったなあ。そんなものなんですかね。
先月あたりから、入居希望者らしい人たちの内見を目撃するようになりました。そうしていくつかの部屋は内装工事が始まったものの、ビルの入り口にはまだ「テナント募集」の張り紙。このビルの先にも、いくつか空きテナントがあるんですよね。最初はなかった「飲食可」の情報が追加されていたり。
どうなっていくのでしょう。店や施設が町をつくっていくのだとしたら、空きが多いと不穏を感じざるを得ません。個人的に、ここはそんなに栄えてほしくないけれど、人気がないというのもねぇ。どう埋まるか確定するまで、いささか落ち着かない気分です。

手つかずの部屋もあるみたい。

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