件の記者会見は、長かった分だけ後味の悪さがしつこかったです。おかげで狭い場所に閉じ込められて苦しむ夢ばかり見てしまいました。どうにも眠りが浅かったな。
その鬱憤を晴らすべく何かを書こうとしたけれど、どうせ何かで頭を悩ませるなら、別の時事がいいと思いました。
某小学校の給食調理員二人が、給食で残った食材で料理をつくったことに対し、市の教育委員会は減給の懲戒処分にしたそうです。
通報があったらしいんですね。たぶん、こんな感じだったんじゃないでしょうか「給食のおばちゃんたちが給食室に残って、毎日のように何かつくっているみたいだけど、それっていいんですか?」
給食で残った食材は、衛生管理の名のもと適切な管理と廃棄をしなければならない。また、給食室内に私的な食材を持ち込むことも禁止。そんな決まりを持ち出されたら言い訳などできませんよね。しかも給食のおばちゃんたちは、残った食材で料理をつくるため、給食室にない調味料を使ったので、なおさらです。
「残った食材がもったいないと思ったから」。これは二人がルール違反した理由。目的は、「遅くまで働いている先生たちに食べてもらうこと」。それをニュース記事では、「給食の余りものでつくったまかない料理」と伝えていました。
2022年度から始まった“慣例だったので、実際に食した教師がいたらしい。そしてまた、事態を把握しながら然るべき対応をしなかった校長にも訓戒処分が下ったそうな。
報じられたのはここまで。その前後の背景を想像して、こんなことを考えました。僕がその学校の教師なら、ありがたくいただいたと思います。たとえお咎めのある行為であっても、同じ現場で働く仲間の密やかな厚意と受け取って。あるいは食育の一環として、その工夫を児童たちに教えたい気持ちになったかもしれません。
そんな架空の話より心配なのは、“問題”が発覚した後の小学校の職場状況です。給食調理員の今後はもちろん、給食のおばちゃんたちをかばう人たちがどれほどいたかも気になって仕方ありません。そもそも教師が家で晩飯を食べられたらと思う人たちだっていたでしょう。
定時などお構いなしで働く身に深く染みるほど、それはとても美味しいまかないだったんじゃないでしょうか。その微笑ましかった時間も後味の悪いものになるとしたら、何と言うか、かなり切ないなあと。

見た目のサイズ感通りに撮れないとわかっていても、ついシャッターをね。
