カツカレー、好きですか? 僕は二つの理由から、苦手を表明します。
まず、カツとカレーはどちらも好きなので、別々に食べたい。それを一緒くたにするなんて、個性が異なる二人と同時にデートするみたいで、どちらにも申し訳が立たないのではないかと。そしてまた、あくまで個人的に、この組み合わせを美味しいと思えない。
もうひとつの理由は、およそ若者が頬張る姿を見ると、げんなりするから。どう考えたってハイカロリーにも程があるじゃないですか。そんな一皿を迷わず注文し、目を輝かせて口に運ぶなんて、ずずっと引く他にない。その裏側では、カロリーや代謝など気にもしない無頓着さがうらやましくもあるのです。オレにもそんな頃があったなあと。今は無理ですね。そんな食事に慣れてしまったら、二度と元には戻れない年齢であることをよく知っているから。
先に、カツカレー=およそ若者と限定したけれど、よく仕事をする若い男子仲間は、本当に好きなんですよね。カツカレー一択になるのは、移動の合間の忙しない食事であれば、注文に迷うのが憚られる気遣いもあるでしょう。そしてまた、取材経費の一環でご馳走になれるとしても、高価なものは頼みにくい。けれど、その後もしっかり働くためガツンと食べておきたい。
となれば、年若の彼らにとってカツカレーほど満足できるメニューはないのかもしれません。そこまで考えてるかな? たぶん、あのボリュームにこそ充足感を覚えるんじゃないかなあ。
2が3つ並ぶ本日は、「カツカレーの日」だそうな。往年の名野球選手が、馴染みの洋食店でカレーにカツレツをのっけてくれとオーダー。カツ丼などは「勝負に勝つ」という験担担ぎで食されるけれど、カツカレーなら「華麗に勝つ」と言ったとか言わないとか。いずれにせよ、名選手が美味そうに食べる様子をマスコミが伝えたことで、カツカレーが全国的有名メニューに。その銀座にあった洋食屋の創業日が1947年2月22日だったので、「カツカレーの日」に制定されたという。
そんな話をしてもカツカレーが食べたくなりません。僕は一人とじっくりデートしたいタイプなので。

再び本日のオンボロ。ボンネットの網目の影でどこに停めたかわかる人は、通です。
