神様の手は

実に24回目の来日公演だそうです。エリック・クラプトンの武道館ライブに行ってきました。ここ数回はお仕事関連のご招待という役得をいただいておりますが、初日はたぶん初めて。しかし何にせよ、神様のほうから東京に来てくれるのだから、これほど有難いことはありません。
そんな崇め奉る気持ちに胸を膨らませながら、例によって九段下駅から坂道を上っていったのだけど、今回に限り、「外さなければ」と自らに誓った見方というか前提がありました。この3月30日におなりになられた、80歳という年齢です。
確かに年齢は、ひとつの基準として使い勝手がいいのかもしれません。しかし、それだけで多くを語られるのは、ご本人にとってかなりウザいと思うのです。それは、60歳越えで野球に張り切ると「なんで?」と呆れられる僕にはよくわかります。楽しむために、動けるだけ動いているだけ。思ったように動けないのは歳のせいかもと嘆きながら。それでもやれるうちはやりたい。やらせてくれる仲間がいる限り。
そこはエリックさんも同じじゃないでしょうか。そもそも長旅に耐えられなかったら、海外公演などやろうとは思わないだろうし。
だからこそ、来てくださったご厚意を思えば、何かに囚われた見方や前提は捨てなければいけません。少なくとも武道館の入り口までには。
なのだけど、あれは一種の挑発行為だったのかな。ネタバレになりますが、今回の祭壇、いやステージの上には、6台の大型モニターが備わっていて、エリックさんの全身やバストアップだけでなく、ギターを弾く指先まで鮮明に映し出す演出が施されていたんです。であれば、そんなつもりは捨てたはずでも見ちゃうわけです。指はちゃんと動くのかしらと。
完全な取り越し苦労でした。神様の手は、まだまだ音楽を奏でられる。いや、まだまだという判断自体が冒涜なのだと反省しなければなりませんね。
それでもやっぱり、凄いなあと感心せずにいられませんでした。結局のところ年齢を忘れることはできなかったけれど、80歳でもあれだけ見事なライブを披露できるなんて、年若にしたら希望という他にありません。神様だからこそできる体現なのでしょう。たくさんのご利益を授かりました。
追加公演があるようなので、ご参拝されたい方はぜひ!

まさにメッカでした。

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