昨日はイタリアの共和国記念日に付き、自分の初イタリア取材旅行に触れました。そこで「ローマでの単独迷子」というワードを出したら、あれこれ記憶が蘇ってきたので、今日はその件を書きます。
まず初めに、オレは方向感覚に優れているという自信は、国内に留めておくべきという、おこがましく言えば注意喚起をお伝えしておきます。
海外初の単独迷子は、イタリアより約10年前のイギリスで経験しました。これも取材。初日の仕事が終わった後、ロンドン郊外に住む通訳さんを自宅まで送っていくことに。僕らの宿からクルマで20分くらいとおっしゃるので、それなら楽勝ですよと僕が引き受けた。
安請け合いのつもりはありませんでした。日本と同じ左側通行で右ハンドル車とは言え、文化が異なる初見の国なので、往路では特に車窓の風景をしっかり覚えておこうと、相応に神経を張り巡らして臨んだのは言うまでもありません。
「それではまた明日」と通訳さんを送り届けたのは、確かに宿から約20分後。この程度なら確実に戻れると余裕をかました僕の行く手を阻んだのは、ラウンドアバウトでした。これは欧州で一般的な、信号がない環状交差点。速度を緩めながら時計回りで流れる円形の道路に進入し、直進および右左折を行う仕組みです。
左折は、来た道から円を4分の1周。直進なら2分の1周。右折だと4分の3周。来た道を戻るなら丸1周することで各々希望の方向へ。ややこしいそうだけど、たぶん慣れの問題。また、各方向が見渡せる小さなサイズなら、さして悩まないと思います。
僕を大いに惑わせたのは、一目で行きたい方向が判明しないほどの、なおかつ円を巡っているうちに方向感覚が狂ってしまうほど大型のラウンドアバウト。往路で通過したのだからクリアできるはず。なのに4~5回トライしても、まったく同じ間違った道に出てしまう……。
すでに夜で、小雨も降ってきて、なかなか焦りました。ただ、僕を落ち着かせたのは、どこであれクルマに乗っているという安心感と、過信も度を超すと機械のような正確なエラーを繰り返すという気づき。最後の段になり、ここで曲がると思うポイントをずらして無事に無間地獄から脱出できました。この件を、戻りが遅い僕を気にかけている仲間に話そうと思ったのだけど、宿に着いたら誰も心配してなくて拍子抜けしたんだっけ。
あ、イタリア編が書けなかった! 続きはまた明日。

遠慮がない命令形の「れ」だから従えるんだろうな。
