たぶん、タイプライターの日

1868年の6月23日は、新聞の編集者を経て議員等々を務めた、アメリカのクリストファー・レイサム・ショールズという人がタイプライターの特許を取得した日なんだそうです。
タイプライター、ご存じですか。僕も英文式を触った程度しかありませんが、古い洋画や、古い時代を扱った映画によく登場するので、それが文字を打ち込んで書類などを作成する機械、少し前ならワープロ、今ならPCの先祖であることはご理解いただけるでしょう。
その発明を受け、日本では1915年(大正四年)に和文タイプライターが登場しました。26文字のアルファベットを組み合わせて文章をつくる本家英文式と異なり、漢字と平仮名が混在する日本語でそれを完成させるのは、大変なご苦労があったようです。
当初は、使用頻度が高いとされた2400字の中から選んで打ったそうな。それでも適切な文字を選ぶのは高度な技能が必要だったので、タイピストという主に女性向けの専門職が誕生しました。その仕事が、大正中期あたりから始まった女性の社会進出の象徴になったようです。
そのタイピストは、1980年代になって普及したワープロによって需要をなくしました。時代に合わせて職種が変わっていくのは、如何ともし難いですね。ライターもいつまで残るやら。
さておき、タイプライターの特許を申請したクリストファーさんは、いわゆる白人でありながら、その職歴を過ごす中で、奴隷制廃止と黒人参政権獲得を厳しい口調で訴え続けたそうです。そうしてタイプライターの研究に没頭し、今の僕が使っているキーボードのQWERTYという文字配列も考案しました。
勝手に想像するに、できるだけ手早く正確に、伝えるべきことを書き残したかった。そのために不可欠だったのがタイプライターだったのではないでしょうか。人間は様々な道具をつくってきたけれど、それもまた必要に迫られた正しい存在と言っていいでしょう。形や仕組みは変わっても、何かを書きたい意思だけは継ぎたいと思います。

生活圏にひょっこりな感じに惹かれるみたい。

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