見上げた夜空がゴミだらけなんて

今月初めに見つけたニュースクリップが伝えたのは、おおむねこういうことだと思います。
遥か彼方の銀河から放射されるエネルギーの閃光を探しているオーストラリアの天文学者チームは、2024年6月に不可思議な電波信号をキャッチ。「もしや新種の天体では?」と色めき立つも、一方で件の電波信号は地上からわずか4500キロの場所から到来している可能性が浮上。調べてみたら、NASAが1964年に軌道に乗せた、実験用通信衛星のリレー2号の位置とほぼ一致。
ただしリレー2号は、運用3年でミッション終了。その後は宇宙ゴミと化していた。そんな60年前の廃棄物がなぜ今になって電波を発したのか……。
2022年12月時点の数字ですが、軌道上に存在する人工衛星は約9800機で、そのうち稼働していない3700機ほどが宇宙ゴミとなっているそうです。その他に、何らかの理由で破損や破裂した10センチ以上のゴミが3万6500個。1?10センチが100万個程度。1センチ以下が1億3000万個も地球の周りに放置されているらしいんですね。
ゴミですから、本来はちゃんと回収すべきです。大気圏に落下させれば可燃ゴミとして処理できる。しかし、正しい廃棄計画をとらずに生じた宇宙ゴミは、秒速7~8㎞(ちなみにライフル銃の弾丸は秒速800~1000m)で飛び回っているので回収が困難。さらには、高速の宇宙ゴミが稼働中の人工衛星を直撃するケースもあるし、場合によっては地上に落ちてくることもあるらしい。そんなこんなで間もなく、宇宙ゴミ回収のビジネスが始まるそうです。人間の商魂って……。
こういう話を聞くと、夢を語るような宇宙計画に失望しかねません。高度成長を謳いつつ、とりあえず汚いものは海に流してごまかしていた昭和中期のやり方と重なるところもあります。何にせよ、見上げた夜空がゴミだらけなんて、がっかりですよね。弾丸より速いから目視できないにしても。
そんな最中、60年前に死んだはずの人工衛星が電波を発信してきたわけです。衛星の金属表面に蓄積された静電気がいきなり放出されたのが原因と見ているようですが、本当のところはどうなんでしょうね。出したゴミは自分で片づけろと、誰かに叱られたととらえたほうが、人として正しい気がするけれど。

氷に追加された幟。今日の気分はどっちかな。

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