近所のコンビニでは数名の外国人スタッフが働いています。そのうちの一人の、細身で内気そうな若い男性が最近になり、ちゃんと聞こえる声で「ありがとうございました」と言ってくれるようになりました。
夕方から深夜に入ることが多そうな彼とは、飲み屋の帰りにふと寄ったときに顔を合わせていました。簡単に言えば不愛想。ひとまずマニュアルに沿った接客のセリフを口にしているようなのだけど、声量が弱すぎて何を言っているのかよくわからなかった。
でも、そんなものだろうと思っていたんです。もし僕が何かの事情で海外でバイトすることになったら、似たような感じになっちゃうだろうし。それに、そんな対応を見せるのは外国人スタッフに限った話でもない。何より遅い時間だから、日本流の対応ができなくても特に構わなかったのです。
なのにここに来て突然、声量の増加とともに態度も柔らかくなりました。何があったんだろう。でも、無理している様子はないから、うちの近所で働くことに慣れてくれたのかもしれません。
他方、住まいの大規模改修工事はいよいよ最終盤に入り、合間をうかがってはベランダで洗濯物を干せるようになりました。けれど15分程度の補修や塗装作業が繰り返されるので、作業員がベランダに近寄ると、そっと窓を開けて「洗濯物、外しますよ」と声をかけるようにしています。
この件は前にも触れましたが、その作業員もまた外国人が多いんです。ただ、声をかけた僕には、「ありがとうございます」とか「助かります」とか、たぶん知り得る限りの日本語と小さな笑みで真摯に応じてくれます。ちょっと残念なのは、作業内容で人が入れ替わるので、顔を覚えられないことでしょうか。
これが僕の周りにいる外国人労働者です。日本で働くことになった理由はそれぞれだろうけれど、みんなに共通しているのは、おそらく日本人が手放した仕事に対して勤勉であること。
だから、あれこれ透けて見える「日本人ファースト」という合言葉には違和感を覚えてしまうのです。あくまで個人的な感覚ですが。

張り替え作業後のベランダに置かれた、僕のものではない鉄アレイ。何かの呪い?
