クルマが取り持つ男同士の縁

よく行く飲み屋。珍しく早めの時間に行ったら、会うたびに声をかけてくる親子がいました。最初に見かけたのは、男の子がまだ完全に赤ん坊だった頃。いわゆるアットホームな店なので、日暮れ頃には家族連れが少なくなく、他の客が微笑ましく見守るのがいい感じだったりします。
それにしても、子供の成長スピードは驚異的ですね。その男の子、もうまるで赤ん坊じゃなかった。2歳半になったそうです。で、カウンターに消防車のミニカーが置いてあった。あやすためのツールなんでしょうね。それを見た刹那、クルマを頼りに距離が縮められるかもしれないと思ったわけです。
ここで話題は転換。なぜ男の子はクルマを好きになるのか? 僕も気づいたときにはそうでした。その子のお母さんも不思議でならないとか。先にミニカーを与えたのではなく、街で見かけるクルマに興味を示したので、常にミニカーを持ち歩くようになったそうな。
調べてみました。思考回路に男女の違いがあるらしいんですね。かなり端折ります。
男脳は狩猟に適した初期設定をされているので、何かつけ空間認知に思考が働き、動くものに対する興味が自然と湧くようにできている。対して女脳の初期設定が優先するのは、母親になるため必要な気づきや共感。この思考を育む過程で、女の子は自分自身と対話するような人形遊びを好むようになる。
もちろん、後天的な環境要因も「らしさ」の助長に影響する。しかし男の子は、胎児の段階で男性ホルモンを浴びることで、1歳の頃には人の顔よりクルマの写真を長く見つめる、いわば本能的な傾向が生じるらしい。ちなみに性別を認識し始めるのは2歳から3歳の間――。
「だからお母さん、2歳半の彼がクルマを好むのは、どうやら自然なことのようですよ」などと次にあったときにお伝えしようと思ったのだけど、たぶん「へぇ」で終わるでしょう。
さておき消防車のミニカーでクルマ好きの共感を発信しつつ、しつこくならないよう間を置いて話しかけていると、やがて僕にかわいい足蹴り。ここがチャンスと足首をつかんで「つかまえた!」と言ったら、ケラケラ笑ってくれました。ジェンダー方面からは渋い顔をされそうだけど、これもクルマが取り持つ男同士の縁と言ってよいかと。

真夏の高校野球、河川敷でも展開中。

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