インターネットってヤツには弾切れがないみたいで、スマホやPCをオンにした途端、ぶわっと情報を投げつけてくる。ただ、そのほとんどは知らなくてもいいネタだとわかっているから、防弾チョッキを着るまでもなくスルーするわけです。
しかし時に、「またかよ」とうんざりしながら掌で弾着を感じてしまうのが、テレビドラマの視聴率に関する話題。チェックしていない番組なら流せても、ちゃんと観ている作品だと、これがまぁ気にならなくもないんですよね。
結局のところ視聴率なんて、一般の僕らにはどうでもいい数字です。大事なのは、その作品が好きかどうか。しかしメディアは報道の自由をかさに着て、客観的なデータだからと視聴率をもとに批評にもならない記事をバラまく。そんな風潮を承知していながら、しかもそれがやり玉に挙げられやすい番組の批判であっても、一度目にしてしまえば「何で?」と囚われてしまうことになります。
たとえば朝ドラの『あんぱん』は、ここに来て視聴率が芳しくないという。そりゃ半年の間、週5日も放送する番組だから、波があって当たり前。なおかつ現時点では、主人公の柳井のぶが自分でもうまく理解しきれていない人生の葛藤の最中にいるから、観る側も的を絞り切れないタイミングを迎えているかもしれない……。
朝ドラをご覧になっていない方には意味不明ですね。でも、『アンパンマン』を創作したやなせたかし夫妻の生涯をもとに、妻を主人公にしたという情報ならご存じかもしれません。
そんなこんなで劇中の柳井のぶは、戦前・戦中・戦後を通じ、小学校の教諭、新聞社の編集員、代議士の秘書など自立の道を歩んできながら、現時点では夫の才能を信じつつ、あえて言えば専業主婦に甘んじていると感じているようです。
では、女性の一代記を得意とする朝ドラにおいて、これからの彼女はどう生きようとするのか。それを今は辛抱強く見守るのが、正しい視聴者の在り様ではありませんか?
って、どうでもよかったネタに反応してしまった点で、僕はインターネットの思う壺にハマっているのでしょう。既読数を稼がせてしまったのが悔しい。その分を好きなドラマのポイントに反映させられないものかな。

9月っぽい景色じゃないね。
