子犬・山羊・兎……

反省しながら書きますが、台風に関する認識を改められないのは、豪雨や強風による被害を受け難い場所に住んでいるから。けれどニュースを見れば、収穫を間近に控えた田畑が洪水に飲み込まれた地方の様子が映し出される。農家の方々の無念を思うと、呑気でいる自分が申し訳なくなります。
その台風ニュースで、「台風15号」に加えて「ペイパー」と記されるケースを目にしました。アメリカあたりではハリケーンに名前をつけるので、その類と思って調べたら、「ペイパー/Peipah」はマカオが用いたアジア名なんだそうです。
台風防災に関する政府間組織の台風委員会は、台風の国際的な名称としてアジア名を設けることを2000年に制定。加盟する14の国と領域が各10個の名称を提出し、集まった合計140のアジア名を順に回していくことになりました。それぞれの名前は、各言語で使われている単語をアルファベットで表記します。今回の台風15号の「Peipah」は、マカオで人気の観賞魚なんだそうな。
日本の10個の命名、漢字ですべて紹介します。リストの順に、子犬・山羊・兎・梶木(カジキ)・琴・鯨・小熊・時計・蜥蜴(トカゲ)・山猫。理由は知りません。生き物が多い中、楽器の琴やツールの時計を選んだ意図も不明。ですが、他の国にも同じ傾向が見られます。
気象庁のホームページでは、台風にアジア名をつけた理由をおよそ次のように説明しています。
・アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解を推進すること
・アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって防災意識を高めること
悪くないと思います。ただ、「ペイパー」の意味を知らないならまだしも、「今度の台風○号 子犬は……」と報じられたら、危機感が削がれたりしないでしょうか。あるいは、皮肉にも子犬レベルの威力じゃなかった場合、日本中の子犬がとばっちりを受けないか心配です。いや、取り越し苦労か。
国際機関のアイデアを否定するつもりはありませんが、個人的にはただの番号のほうが冷静に受け止められると思うのですが、どうでしょう。ちなみに今年の8月末に発生した台風13号は、リストで47番目のカジキだったらしいですよ。日本から遠く離れてしまったので、誰も気に留めなかったみたい。それでいいかは別だけど。

僕の町では昨日の夕方、不思議な色の空と冷たい空気を残して台風が去りました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA