ぬの日

始まりは、午前2時前の「眠れぬ」でした。年に何度か、深夜に一度目覚めてしまうと眠りに戻れない日があります。理由を分析してみると、イレギュラーな就寝時間に迫られたときにその可能性が高まるようです。
昨晩も、仕事終わりの勢いで夕方から飲んだせいで、睡魔にもいつもより早く飲まれてしました。そして、こんなはずじゃないタイミングで覚醒した。
このケースで危険なのは、思い悩みを思い出してしまうことです。誰もが孤独に晒される時間帯で不安に気を取られてしまえば、どうあっても「望まぬ」状況しか想像できなくなり、「わからぬ」や「何も出来ぬ」という暗い思考の沼に溺れてしまうから。
そういうときは、「何も考えぬ」を必死で考えるしかありません。ひとまずテレビをつけ、音量を下げ、父島でのヨガ風景とか、早朝時代劇とかをただ目に映して、睡眠欲がすべてを凌駕してくれるのを待つのです。
ご想像の通り、そんな睡眠は再覚醒が最悪。それでも目覚めたら、「やらなければならぬ」ことはあります。雨予報ながら晴れていたので、たまっていた洗濯をしました。ところが30分後には雷鳴が響き渡り、大粒の雨が町を叩き、洗濯物を「干せぬ」状態に。なおかつ絵に描いたような稲妻を走らせた雷は、作業に集中「できぬ」ほどの威力でした。部屋の中にいながら何度飛び上がったことか。
日常会話でも頻繁に登場する、打消しまたは否定の「ない」は、「ない」を「ぬ」に置き換えられると助動詞になり、不可能なら形容詞に分類されるそうな。そんなわけで今回挙げたカッコ内の言葉は、すべて助動詞。
などという話はどうでもよく、洗濯を解決するため、束の間の雨上がりを縫って自転車でコインランドリーへ。乾燥中に買い物を済ませようとスーパーに行ったら、周囲一帯を含め浸水で機能不全に陥っていました。
今日は「ぬの日」ですね。名前を付けたって仕方ないけれど、思い通りにならない日はあるんだと客観視したところから、起死回生のアイデアが生まれるかもしれない。いや、他人事すぎる言い方かな。僕はとにかく、思い悩みに足をすくわれない熟睡を目指します。

眠れぬまま目にした、「ぬの日」を予言するような朝焼け。

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