敬老のリアル

クルマを運転しながら、ふと心配になりました。「枯葉マークって何歳からつけるんだっけ?」
枯葉マークは俗称。正しい名称は、高齢運転者標識。なのに枯葉マークで記憶しているのは、初登場した1997年の初期型が黄色とオレンジの涙滴デザインだったため、爺さん婆さんにふさわしい枯葉みたいと言われたからでした。2011年になり、シニアの「S」をかたどったという四つ葉デザインに刷新されたけれど、僕の中ではいずれも枯葉マークのままです。
さておき、罰則規定はないものの努力義務を促されるのは70歳から。セーフでした。しかし、高齢運転者標識なるものが発表された当時は34歳だったから、「枯葉じゃん」と余裕で揶揄できたんですよね。ところが、中学のクラスメイトの中に年金をもらっていると語るヤツが出てくるようになると、様々なボーダーラインに怖気づくようになるのです。
兵庫県の旧野間谷村の村長さんが、「年寄りの知恵を借りた村づくり」を掲げて1947年9月15日に敬老会を催したのが、敬老の日の起源だとか。1947年は昭和22年。戦争が終わって2年の地方には、復興に必要な働き盛りの男性たちがいなかったのでしょう。だから老人に頼ろうとしたのは、なかなかに切ない話でもあります。ちなみにこの敬老会の対象年齢は、55歳以上。今の僕なら十分に参加資格が、ある。
老人だから敬うのか? 大臣や先生だから偉いってことはないのと同じだと思うので、人生の先輩にふさわしい態度で接すればよいでしょう、というのが僕の見解です。でも、体は弱くなる。運転もおぼつかなくなるから、標識の装着によって高齢者であることを示せって話なんですよね。
今の僕が恐れているのは、いつか自分にも訪れる世間の老人対応を、素直に受け入れられるかどうか。そんなことを考えるようになったのが、敬老の日のリアルなんでしょうね。これを読んでいるあなたが僕より下の世代なら、少なくともこの年代になるまでずっと健康でいてください。そうしたら、きっと真に迫るはずだから。

今年も例大祭。

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