今から63年前の1962年9月17日。その日に何が起きたか検索してみると、気遣い豊かなAIは、キューバ危機やマリリン・モンロー怪死やザ・ビートルズのデビュー。あるいは東京の人口が1000万人突破など、1962年全体から拾ったトピックスをあれこれ教えてくれます。裏を返せばその当日には、後世まで伝えるべき事柄が見つからなかったのでしょう。
けれど、東京の片隅で貧しくも健気に生きていた夫婦にとっては、互いの人生で忘れ難い日になったと思うのです。13日が予定日だった初めての子供が、難産の末午後7時過ぎに誕生。たぶんきっと、父親は歓喜で涙をこぼし、母親は安堵のため息をついたはず。そして父親は、小説家を夢見て身を寄せたかつての師匠に、長男の誕生を連絡。慣わし通り、命名を依頼しました。
そんなわけで今日は僕の誕生日ですが、自らを祝う気持ちなどなくなって幾星霜。産み育ててくれた両親を始め、この世に生かしてくれたすべての人への感謝を改めて思う日になっています。真面目くさい話だけど、本当にそうなのです。
ですから、皆さんにもありがとうと申し上げます。昨日までと今日からがどれほど違うかまるでわかりませんが、今後ともよろしくお願いします。

62歳最後の日のオレの影。ありがとう、さようなら。
