かつてほど忘年会のお誘いがないので、この習慣は世間で廃れたのか、自分が不人気なのか、よくわからないままです。が、唯一の忘年会的な野球部の2025年納会を済ませ、いよいよ年末の気分が高まりました。これが奇妙なもので、脱力感を伴うんですよね。もはやジタバタしても仕方ないだろうと、あれこれ諦めてしまうからでしょうか。それでぼおっとなるのも癪なので、珍しく今年を振り返ってみることにしたのです。
改めて話すにふさわしいポジティブなトピックに限定すると、もっとも思い出深いのは、3月に敢行した太陽の塔を巡る旅です。1970年開催の大阪万博に行けなかった悔いを、55年前を経て解消したいというのが目的でしたが、実物を目の当たりにしたら、「ただただ、ひたすら、どこまでもカッコよかった」という無邪気な感想を抱いた件は、ここで一生懸命書きました。
旅の定義についても、その前後で口角泡を飛ばす勢いで触れています。けれど実情を明かすと、先に予定が確定していたのは3月9日(日)の京都取材。早朝からの現地移動ゆえ、京都駅近くのホテル前泊が求められていました。ということは、8日(土)の夜に京都入りすればOK。ならば前日は自由に使えるじゃないかと、そうして太陽の塔が建つ万博記念公園に向かったわけです。もちろん、京都以西の交通費は自腹ですけれど。
真面目というより不器用なんでしょうね。仕事の機会を利用して、自分のために時間を割くことをほとんどしてこなかった。その理由でひとつ確実なのは、忘れてはならない取材の記憶以外を入力したくないから。
そんなこんなで3月の旅は、個人的な思いと業務的な記憶を抱えてみる実験的な要素が多分にあったわけです。やってみたら、案外両方とも大切にできた。なので、自らに余裕を与える意味でも、自発的な旅を増やしていいかもという納得が収穫になりました。
じゃ来年はどこへ? と自問しても、目ぼしい場所はありません。仕事として指定されるランダムな取材先へ行くのが性に合っているんでしょうね。そんな貧乏性が生かせる取材が来年も多いことを祈るばかりです。

せっかくですから、再び太陽の塔を。
