ブームを超えて定着した感のあるクラフトビール。聞いたところによると、独自のビール開発を行う小規模ブルワリーは、これまでになかった素材を取り込んで新しいテイストを発見するのに意欲的なんだそうな。とは言え、ハンバーガービールをつくりたいがため、樽にハンバーガーそのものを入れちゃうというエピソードには呆れました。実際にハンバーガービールは完成したんだろうか?
そんなクラフトビールに小豆入りがあると教えられた刹那、一も二もなく飲んでみました。赤みがかっていて、香りも柔らかで、口に含んだ途端ほっとした気分になって、これは紛うことなき小豆だわと感動したのです。甘味は練乳によるもの。樽に小豆を入れたかどうかは確かめませんでしたが、とにかく小豆の風味がしっかり感じられる一品でした。
そこで久しぶりに、「やっぱりオレ小豆が好きだ!」と叫びたくなったのです。小豆の何がいいかというと、そこはあんことニアリーイコールですが、粒のままの小豆が見え隠れする赤飯も好物なんですよね。ゆえに必ずしも甘さではなく、小豆自体に特別な魅力を感じているみたいです。
実のところ、小豆そのものに強い味は感じません。ただし、加熱すると独特の甘い香りが立つので、菓子との相性がいいらしいんですね。一方で渋みも出るので、塩味のある料理とも合うという。その何とでも仲良しになれる特性は、紀元前1世紀の中国人が気づいていたし、日本人も奈良時代の文献に小豆記述を残していたそうです。
それから、熱を加えるとほくほくした食感になるんだとか。それですね。僕はあのほくほくに、他では得難い安堵を覚えるのでしょう。そんな結論では小豆が好きな理由解明に届かないけれど、あとはすべて太古から刻まれ続けた日本人のDNAのせいにします。
それほどの小豆好きながら、特に砂糖を大量に使うあんこはわりと控えています。なので時々、タッパーいっぱいに詰まったあんこを独り占めする状況を想像してみるんですね。それだけでも脳内に幸福ホルモンが湧き出る気がするから。
そう言えばバレンタインデー。チョコではなくあんこをリクエストするのは何様って感じですから、自分で買ってくることにします。そう考えた途端、僕の脳ではセロトニンやドーパミンの分泌が始まるのでしょう。安上がりな気もするけれど。

買ってみた! サイズ統一の小ぶりが愛おしい、大福とおはぎ。
