怪我の功名

右手首の関節炎。腫れは引いていませんが、処方してもらった痛み止めの錠剤と貼付剤が効いているらしく、キーボードを打つのに支障がないくらいには落ち着きました。月曜の朝の絶望感が嘘のように消えて、ひとまずホッとほっとしています。
その月曜日、整形外科で新調した装具を付けたまま1日を過ごしたのですが、周囲からはけっこう目立つんでしょうね。買い物では様々な反応を目の当たりにしました。思いの外と言ったらアレだけど、皆さんおおむね優しいんです。利き手が使えないってのはとにかく厄介で、レジあたりでは財布から金を出すのもお釣りを収めるのも困難になります。脇腹と右腕を締めて財布を挟んで慌てながら左手で作業する姿に不憫さが滲み出たのかもしれません。
何も言わずに待ってくれたり、時期的にNGかもしれないお釣りの直接手渡しをしてくれたり、取り損なって落とした100円玉をレジカウンターから飛び出して拾ってくれたり。そういう親切が身に沁みました。まったくもってこの世界は捨てたもんじゃない。
ただ、全員がそうしてくれるわけではありません。あるスーパーのバイトっぽいお兄さんは、僕がレジでもたつくのをじっと見ているだけでした。あれはたぶん、不親切というよりどうしていいのかわからなかっただけなんだろうな。そしてまた僕のほうも、それまでの優しさが続くと勝手に期待したところもあって、ひっそり彼を試していたのはよくなかったと小さく反省しました。
こういう場合に使うのは正しくないだろうけど、怪我の功名かもしれませんね。不自由を体験すること。不自由への対応を実感すること。やってはいけないのは不自由を装うこと。そんなわけで昨日は装具を外して買い物に出掛けました。

15度を越えてくると、空の青が少し褪めるような感じがするな。

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