啓蟄

今日は啓蟄。ざっくり言えば1年を24等分した二十四節気の、立春から3番目に当たる節季です。「冬籠りの虫が這い出る」という意味合いで、要するに春がそこまで来ていることを教えてくれる日です。正確には、次の立春までの期間を指すそうです。
虫、ね。どちらかと言えば得意ではなく、けれど子供の頃は近所にあった県立高校園芸科の実習用果樹園に忍び込んではゴマダラカミキリを獲りに行ったりして、そのくらいには虫と触れ合っていました。なのに、いつから苦手になったんだろう。おそらくは、いわゆる大人になり、昆虫を含めた生物全般への興味が薄れてからなのでしょう。接点がなくなった結果、そばにいてもらっては困る存在になった……。
何に困る? 不気味だから?
次第に暖かくなってきた今週の初めあたり、キッチンに小さな羽虫が2匹現れました。ドアも窓も完全に閉まっているのに、どこから入るんでしょうね。この部屋に住むとき説明されなかった謎の抜け穴があるのかもしれない。違うか。5ミリにも達しない体であれば、どこでもすり抜けられるんだろうな。
それはさておき、なにゆえ外界から隔絶された人間の住居に入り込むのでしょうか。少なくとも5階まで飛べる羽があるのに、何の変哲もない白い壁を選んでわざわざ留まるなんて意味がわからない。そんなふうにして理解が及ばないのも、彼らと仲良くなれない理由なのかもしれない。同じ種族同士では、そんなことじゃいけないと諭されるのに。
今日は啓蟄。人間にしても、籠り通しの部屋から這い出たくなるほど暖かい1日になるそうな。

除雪用ブルトーザーが働く限り、北の国で啓蟄と言われても「?」だろうな。

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