1948年3月7日、それまで警察の所管だった消防を消防庁として独立させる消防組織法が施行されたことから、今日は消防記念日となっているそうな。消防官は尊敬に値する仕事ですね。彼らの仕事は主に消火活動、救急活動、救助活動とされていますが、いずれにしてもまっすぐに人の命を救うことに向かっています。しかも時間や曜日に関係なく、火事が起きれば消防車で駆け付け、急病人の報せを聞けば救急車を走らせる。それって完全にヒーローでしょ。しかも現場ではいちいち名乗らない、名もなき英雄ってところがさらにカッコいい。
そういう仕事に就こうとする人の動機って何なのでしょう。そういう仕事に就こうと思ったことのない僕にはわかりません。消防官に助けてもらった経験があるというようなドラマっぽいきっかけをお持ちの方もいるのかな。そうではなくても、やはり人命救助に向けた強い使命感を抱かれた方が多いのではないかと思います。
それから体力。消防官になるための試験には、二次で体力検査があるそうです。500m走、反復横跳び、立ち幅跳び、腕立て伏せ、上体起こし等々。ふむ、しんどいな。そう言えば、いつだったか取材で消防署に行ったとき、署内の奥のほうでオレンジ色の集団が建物の縁を使って懸垂の競争をしていました。フィジカルの要素も備えていないと任務遂行が叶わないのは理解できますが、あのタフネスさは浮世離れしていたんですよね。自分には無理という観点で、尊敬しかないと思い知らされた瞬間でした。
もうひとつ無理なのは、はしご車での消化作業。高所恐怖症が解消されない限り、やはり僕には永遠に憧れの職業です。いやいや、燃え盛る炎に対峙するのだって無理だけど。
コロナ禍によってソーシャルワーカーという言葉を耳にするようになりました。それらの仕事が順調に回っているなら、この社会は平和であることも改めて知らされました。ただし消防官に対しては、変な表現になるけれど、今日もどこかで懸垂を競いながら存在してくれているその事実だけで安心を感じたいです。お手数おかけするというのは個人的なピンチの場面ですから。そう書いているそばから遠くで救急車の音が聞こえました。

ベランダに早春の空。青の色が薄くなっていくなあ。
