さ・い・ふの日

毎日何かの記念日。今日は財布の日だそうですよ。3月12日が、さ・い・ふと読めるから。こういうダジャレ、好きよね。17日生まれで十七男って名前の男が言うのもナニですが。
実は僕の財布、自慢の一品です。数年前、若い革細工職人が工房を閉めるというタイミングでつくってもらいました。「これがふさわしいかも」という提案のもと、市場にはなかなか出回らないらしい希少な革で、いわゆる長財布に仕上げてもらったんですね。
その職人が洒落たセンスの持ち主で、受注品の内面には依頼主の生まれ年にちなんだ素材を使うというのです。僕の場合、生まれ年ちょうどの素材が見つからなかったらしく、60年代前半と思しきハイブランドのスカーフ生地を小銭入れの中とカード入れの裏側に忍ばせてくれました。その柄、僕の身の回りにあるものでもっともオシャレかもしれない。外側のごつい革とのギャップがまた素晴らしくて、それって僕の在り様を見抜いてくれた結果なんだろうと、勝手に善き解釈をしました。
誰から贈られるといいとか、誰に贈るといいとか。あるいは初めて使う日等々、財布には様々な縁起があるようですが、それらすべてすっ飛ばして僕が気に入っているのは、僕のために生まれた世界にひとつしかない財布であることです。そういうものと出会えるチャンスが巡ってきたら、できれば逃さないでおきたい。なぜなら、それこそがかけがえのない財だから。
いやいや、美辞麗句でまとめたみたいになりましたが、本当にね、オリジナルには特別を感じますから、チャンスだけでなく財力が許す限り、世界でひとつに囲まれて暮らしてみたいものです。自分では財布を持たないであろう貢ぎ物だらけの殿様が最上級の憧れってことになるのかな。違う気がするな。

見事な枝ぶりに感服いたします。品格を感じるお宅であります。

 

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