半年間観続けてきた朝ドラ『カムカムエヴリバディ』もついに最終週。放送は今日と明日の2回を残すのみとなりましたが、内容については触れません。観ていない人を置いてきぼりにしたくないから。ですが、朝ドラ恒例の展開として、物語が終焉を間近にすると懐かしい人たちが再登場する件について、思うところがあったので書きます。
あれはCDで言うところのボーナストラックみたいなものです。誰にとってのボーナスか? 主人公周辺にとってはもちろんそうでしょう。それから、ストーリーの主軸からは外れたけれど、それぞれの人生を歩んできた人々にとっても主人公たちに再び会えるのは人生の臨時報酬だと思います。それから傍観者の僕らにも、「クリーニング屋のおばちゃん、元気だったんだ」とじわじわとくるサプライズになります。
そんな懐かしい人たちとの感涙が止まらない再会が僕にあるだろうか? なんて疑問が浮かんでしまったのです。懐かしい人たちというのは、やがて懐かしくなる記憶を育む段階で正しく向き合ったことが条件になると思うんですね。あるいは言動の行き違いを最後に離れ離れになったとしても、時が解決する要素を含んだ付き合い方をしていたことが重要になります。言わずもがな朝ドラは、幾多の困難に直面しても正直に生きた人がメインストリートを歩きますから、たいがいすべての人が懐かしくなるんですけどね。
それを承知していても、じゃオレは、これまでに出会った人のすべてがいつか懐かしくなるように向き合えてきたかというと、う~む、なのです。あるいは、取返しのつかない失礼や無礼が多かったのではないか。であれば再会を拒まれるかもしれない。などと考えて、懐かしさを喜びあうテレビの中の人々に憧れてしまいました。そうならないように生きなさいよってことを朝ドラは教えてくれているのか?
若い頃は品行方正を嫌っていましたが、最近は違いますね。違いに気付いて泣きそうになります。
ところで個人的には、アニー・ヒラカワは安子じゃない展開を期待していました。それはあまりに真っすぐだろうと斜に構えてしまうのが、僕の悪いところなんだろうな。ごめん、内容に触れちゃった。

ひとまず、無題です。
