大晦日を逃げ切ろう

かつてこの国は、元日を迎えると皆等しく、ひとつ歳を取っていました。いわゆる数え年の原理に則った、誰もの誕生日だったわけです。だから互いにおめでとうと言い合う。なぜめでたいかと言えば、死から再生の切り替わりを暗示する新しい...

来年のベストバイ

メディアを見渡すと、今週に入り方々で振り返りがありました。そんな中に2022年のベストバイなんてタイトルもあって、そう言えば僕も今年はあれこれ買ったなあと思ったわけです。そのほとんどが耐久年数ギリギリの電化製品だったので...

であればこそトーク力を

部屋のインターフォンが鳴るのはとても稀で、だから警戒しつつも「何だろう?」という興味が先に立ってしまったわけです。案の定というか、それは荷物の配達ではありませんでした。 後に大学生と明かした男性は、最初に「3分だけお話を...

ユースキンの話

今年は何だか指先がひどく乾燥するみたいで、数か所が小さく細く、しかし深く割れました。これ、痛いのよね。水を使うときはギュッと染みるし。そんなときはユースキン。ひび・あかぎれ・しもやけに効能がある黄色いクリームです。って宣...

苗場マイナス2度

昨日は、今年最後のドサ回り的取材で苗場へ。先週あたりになって大雪が騒がれるようになり、果たしてたどり着けるのだろうかと心配していました。結果的に取材は無事終了。ただし、やはり雪の量は例年を上回っているようです。 まず、関...

鎌倉殿っ

『鎌倉殿の13人』の最終回はあまりに素晴らしかった。大河ドラマは主人公の一生を描くのがお決まりなので、最後はどうしたって死に際にたどり着いてしまうのですが、そこに至る様々な伏線の回収が見事。黒の背景に白抜きのクレジットが...

めりいくりすます

昨年のことは忘れたけれど、今年はクリスマスが近づいても盛り上がりというものを感じませんでした。巷の年中行事に興味を持てないへそ曲がりな僕としては芳しい傾向ですが、変に静まれば、それはそれで気になったりもします。そんなわけ...

合理と合理的

編集者という職業に就き始めた最初の1週間は、その途方もない仕事量に圧倒されて便秘というか、出なかったことに気付けないという人生初の経験をしました。何しろ新人には出口が見えないわけです。いや、ベンの話ではなく。とは言え、入...

サイレンは必ずしも遠ざかってくれない

急遽予定を変更してお届けします。 定期的な電話取材をする方が、通話の終わりに「本年もありがとうございました」とおっしゃったので、今年もそういう時期になったんだと実感してから数分後の午後3時半頃。東側の窓にサイレンの音が近...

希望の暗示

今日だぞ! とか、自分だけの秘密でもないのに叫びたい衝動に駆られてしまうのが冬至です。夏至も毎年騒いでいますね。 太陽の南中高度がもっとも低く、つまりもっとも南に位置することから、ざっくり言えば北半球の1年でもっとも昼が...