伊馬春部さんについて(後編)

僕の名付け親の誕生日が1908年の昨日だったことにちなんだエピソード。後編です。 あれは2007年だったと思います。どうやって僕のアドレスを探し当てたかは忘れたけれど、仲介役を名乗る方からこんな主旨のメールをいただきまし...

伊馬春部さんについて(前編)

5月30日は、1908年に生まれた伊馬春部(いまはるべ)さんの誕生日です。今はご存じない方が多いでしょう。何はともあれ僕は、僕の名付け親と父親から言われて育ちました。 現在はネットがあるのでいろいろわかります。本名は高崎...

偶然と必然の罠

偶然は必然の横顔。これはそれなりに生きてきた上での一つの結論になりつつあります。要は、この世に偶然はなく、すべて必然に帰結していくということ。須らく出会いは突然であっても、それに注意が向かなければ見過ごすのが当然。けれど...

”まだ”だらけの初心者に

知り合いの子供が自動車教習所に通い始めたそうです。そこで免許もクルマも持っていない親はこんな懇願をしました。「免許を取れたら、誰かウチの子の運転に付き添ってくれないか?」 それを耳にした瞬間、僕の頭の中ではいくつものプラ...

「世界一」と言ってほしかった

今週のニュースで奇妙に心が動いたのは、「ホンダの2026年F1復帰」でした。NHKのニュース番組でも取り上げられたので、世間的にもインパクトがある話題だったのかもしれません。 復帰ということは離脱があったわけですが、ホン...

最後の注射が一番痛い

昨日は母親のコロナワクチン接種6回目でした。ありがたくも高齢者優先なので、連絡が来るたび早めにきっちり毎回こなしてきたことになると思います。でもって僕の付き添いも同じく6回目になるわけですが、初回がいつだったかすっかり忘...

広辞苑の分厚さと重さに

1955年の今日、岩波書店の『広辞苑』初版が刊行。となれば5月25日が広辞苑記念日に制定されるのは当然と納得するのは、あるいは僕が古めの人間だからかもしれません。 出版界に身を置くものとしては、最後の砦でした。意味や用途...

偉業の芽

取材中に教えてもらった、遠山正瑛(とおやませいえい)という人に触れます。 1906年山梨県生まれの遠山さんは、現在の京都大学大学院農学研究科を卒院後、28歳のときに外務省の依頼で中国大陸の土地と農業を研究する留学生として...

こそこそがいい

今日はキスの日らしいですよ。1946年5月23日、日本映画で初のキスシーンが演じられた『はたちの青春』の上映にちなんでいるそうな。 ふむ、キスか。 いずれにせよ『はたちの青春』は、「そんなこと公にしていいのか?」という期...

諦めと執着の狭間に

フィジカルの専門家から聞いた情報をそのまま垂れ流します。正誤未確認ですのであしからず。 アスリートの怪我の治療では、最先端の再生医療が常識化しつつあるそうな。たとえばPRP療法と呼ばれる方法は、自分の血液を採取して幹細胞...