節目

今年が始まって90日目。というより、多くのところでは今日が年度末。1年12カ月の暦に合わせたら、大晦日ってことなのでしょうか。なら、もはやじたばたせず、ゆっくり過ごされるのかしら。違う? 最後までバタバタしている?
すみません、呑気なことを言って。年度末や新年度という世間一般の節目との関わりを断ってずいぶん経つので、この時期の気配というか、想像するにかなり慌ただしい気分をすっかり忘れております。学校に通う子供がいたら違うんだろうな。
そんなこんなで節目のない生活を送っていますが、たとえば今日3月31日を機に、それでいいのだろうかと考えてみたりするわけです。近似値の代用品はありますね。原稿の締め切りは、仕事1本あたりの節目と言っていいかもしれません。けれどそれは、連載企画以外はランダムにやって来るので、節目というよりゴールに近いものです。じゃ、違うか。経済的決算の節目であれば、確定申告がそれに相当するのでしょうか。ふむ、不謹慎のそしりを受けるやもしれませんが、それも僕にとってはゴールが控えた一つの作業に過ぎず、1年分の日記を閉じるような感慨はないというのが実感です。
となれば、オレは日々をだらだらと消費しているだけなのか? 世間一般が持ち得ている節目がないことを再確認すると、そんな不安に苛まれそうになります。昔は、世間と違うことにどうでもいい誇りを感じたりしましたが、最近はそれで本当にいいのかなと、ささやかな疑問を抱いたりもします。歳を重ねて、寂しさが募ったのでしょうか。
そうね。いずれにしても年度の節目なら、今日はお別れの日でもあるから、少しくらい切なさを感じていいのかもしれない。お前の節目じゃないだろ、とか、ツッコまないでください。

近所満開。しかし桜は曇り空と同化しやすいよね。

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