職務質問

「街の防犯にご協力ください」
そのセリフはちょっと違うだろうと思ったけれど、異を唱えず依頼通りにご協力しました。いわゆる職務質問ってやつです。日曜日の晩、というのは午後9時を少し過ぎたところ。場所は公園の駐車場。午後7時から2時間の野球の練習を終えてクルマに戻り、道具を仕舞って走り出そうとしたら、ヘッドライトも点けていないパトカーがぬっと現れました。その瞬間、こりゃ来るなと。
形状や大きさのせいなのか、自分のクルマに乗っていて職務質問される機会は過去に何度もありました。警察官職務執行法第2条を意訳すると、警察官の判断で何かヤバそうなヤツ、あるいはヤバそうなことをしたと確信できたヤツを止めて問い質す行為を職務質問と定義するそうな。ということは僕のクルマは、あるいはそれに乗っかっている僕は、彼らにとって職務を執行する対象になるのでしょう。まったくもって失礼な話ですが、昨日のここで書いたように「こうでありたいMeとこうであろうYou」が異なる通例に従えば、そこは一旦相手の見え方を受け入れたほうがよいでしょう。というか、経験値で言えば得策です。特に警察官の場合は。
無駄な抵抗をすると拘束が長くなる。これが結論。とは言え、公権力の横暴さに対して文句を言いたくなる衝動も沸きますよね。そんなこんなで若い頃は、それこそが市民の主張と無駄な抵抗を何度もしました。特に交通違反。取り締まりの仕方に納得がいかない等々。この場合はプライドが顔を出します。
あれは女の子をバイクの後ろに乗せていたときだったな。通行区分違反か何かで止められて自分の主張に時間を費やしたら、女の子にすっかり呆れられたことがありました。それで悟りました。男の意地は女に理解され難いものなんだと。
さておき、これまた経験上、何を言っても職務を遂行するのが警察官ですから、そんなところにライトを当てたってヤバいブツなんか出てこないよと思っても、一通り仕事をさせてあげるのも善良な市民の務めってやつです。あれこれ罵声を浴びせられたりもするのだろうと、そんな察しもしました。若い頃の自分を棚に上げて。
それでもやっぱり、僕や僕のクルマに時間を割くことが街の防犯につながるとは思えないけどなあ。そんなにヤバそうに見えるのかなあ。

言葉は通じずとも、「だから何だよ」って言いたげなのは伝わるね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA