夏至の想い

今日は夏至。今年何かと話題にしている二十四節気においては、今日から半月ほどがその期間に当たりますが、北半球でもっとも日が長くなる物理的な特徴を説く天文学では、今年の6月21日は夏至日と呼ばれるそうな。
いずれにしても、日がもっとも短い半年前の冬至から、毎日少しずつ太陽が顔を出す時間を延ばしてきて、今日に至り夏至を迎えるわけです。その何を僕はよろこんでいるのか?
よく考えてみてください。現時点で日本の多くの地域は梅雨の最中で、だいぶ蒸し暑い天候が続いているものの、本格的な夏はまだこれからです。場所によって最近は40度を超える日もあって、またあのしんどさを経験するのかと思うだけでもげんなりしますよね。
それでも日照時間は日々短くなっていく。やがて酷な季節は終わりを迎える。だから何とか耐えられる。僕はその事実を支えに厳しい夏と対峙します。
精神論をぶっているようですが、それはこの惑星の太古から続く規則的な運行という、いわば宇宙の法則があってこそ語れるものです。それが一切の怠りなく継続されるからこそ、僕らの日々は昨日~今日~明日と滞りなく営むことができる。
それがもし3カ月後に地軸がずれるとか、あるいは太陽を回る位置が少しだけ内側に入ってしまったらどうなるか。そんなことはまず起きないのだろうけど、そんなことが起きる可能性について、半年に1回ほど物理に疎い頭で考えてみるのが僕にとっての夏至なのです。
ともすれば無為に過ごしてしまう毎日の中で、暦が区切りを示してくれるのはありがたいことだと思い、二十四節気について触れています。そんなわけで明日からは、冬至に想いを寄せながら生きていきます。半年後に同じような話をしそうですが、そのときはどうかお許しを。

枯れかけた枝からも花を咲かせる路傍の花の健気さ。

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