冬至の挨拶

さあ、冬至です。って、何を張り切ってんだって思われるでしょうね。しかも毎年毎回……。
1年を24分割する二十四節気の、1番目の立春から数えて22番目に当たるのが冬至。一般的に昼と夜の長さが同じになる日で、対になるのが6月の夏至です。その夏至から日々少しずつ昼の時間が短くなり、冬に至ると書く冬至を迎える。そしてまた今日から日々少しずつ夜の時間が短くなり、夏に至ると書く夏至に向かう。そんな宇宙の法則の中でオレは生きているんだと実感できるのが、僕にとっての冬至・夏至であると、そんな感じです。
少し前、不穏なニュース記事を目にしました。現在6年ごとに地球へ接近している小惑星ベンヌが、やがて地球に衝突するというのです。その正確な日付を、優れた科学者や研究者たちが弾き出した。それが2182年9月24日。原爆22個分の威力が予想される事態に向けて、NASAはすでに回避策に取り組んでいるらしいんですね。
もしその日まで僕が生きていたら220歳ですが、まぁ見届けられないでしょうね。けれど孫の孫の世代くらいなら、この地上で逃げ場のない大惨事に遭遇するかもしれません。そんなことは起きないでほしいと願います。しかし、天体衝突もまた宇宙の法則の中で避け難いことなんですよね。現に地球上には、過去に小惑星や隕石が落下した形跡がいくつもあるし、地表剥き出しの月にも数多くの傷跡が見られます。
だから実のところ、だらしないまま今日をやり過ごしても新品の明日がやってくるというのは、とんでもない奇跡なんだろうと思ったりするのです。その当然のような偶然に思い上がりたくないので、せめて冬至くらいは宇宙の法則に目を向けようと。意外に殊勝でしょ。
しかしベンヌってやつの衝突まで159年って、中予半端な現実味がありますよね。孫の子供たちくらいの世代が食い止める術を見つけ出してくれることを信じて、冬至の日の挨拶を締めさせていただきます。

たまたま目が覚めて撮った6時11分の空。東京地方、12月22日の日の出は6自47分だそうです。

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