Nobel

「死の商人、死す」
この短い一文からノーベル賞が創設されたそうな。
アルフレッド・ベルンハルド・ノーベルは、スウェーデンで生まれた化学者であり実業家でした。父親が機械や爆発物を製造する事業を営んでいたことから、本人も爆発物の研究に興味を持ったようです。
そうして1866年、それまで爆薬としては不安定すぎたニトログリセリンを元に、極めて安全に扱えるダイナマイトを発明。世界各国で特許を取り、巨万の富を得ます。
誰が買ったか? 爆薬を兵器として利用した軍隊です。ノーベルに武器開発の意図があったのか? どうやらNOみたいです。しかし、父親の事業が軍需産業の一役を担っていたのは知っていたはずなので、そうなる可能性を予見できなかったとは言えないでしょう。ただ、そこは研究が第一の化学者なので、武器をつくるつもりはなかったようです。実際にダイナマイトが市場に出回った当時は、採掘や土木工事の現場で重宝されました。なおかつ軍事関連の使用権も他人に譲り渡しています。
それでもとにかく、ダイナマイトの発明によりノーベルの事業は大成功し、一方では戦争をより悲惨なものにしながら利益を得る彼を批判する声もありました。そんな中で事件は起きます。
1888年4月、カンヌで実兄のルドヴィッグが死亡。地元の新聞がノーベルと間違えて報じた記事の見出しが、冒頭の一文でした。これに当人はひどくショックを受けます。自分に対する世間の見方を目の当たりにしたのかもしれません。この誤報を機に死後の評価に思いが至った彼は遺言状にこう記しました。財産のほとんどを使い、優れた研究結果を発表した人物に毎年賞を与えるようにと。これがノーベル賞の起源です。ノーベルの死後から5年後の1901年に第1回の授賞式が開催。今も12月10日に授賞式が催されるのは、ノーベルの命日に因んでいるからだそうな。
科学と未来。富と幸。実はいろんなバランスを考えさせてくれる賞だったんですね。

ジェームズ・ボンド祭り@日比谷。ダニエル・クレイグって53歳なんだってねぇ。

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