誰が脆くて弱いのか

7日22時41分に千葉県北西部で発生したという地震。首都圏を襲ったことでメディアはこぞって報じましたが、遠い場所に住む方々にはそれこそ遠い話に聞こえたかもしれません。それでも最大震度5強ともなれば、やっぱり慌てます。僕はそのタイミングで自宅にいて、「こりゃ来るか?」と思った瞬間に跪いてテレビを押さえました。部屋の中で唯一倒れそうなのが脚の弱いテレビなので、これはいつものパターンです。
グラグラしている間は何人かの顔が浮かびました。その中でもっとも心細さを感じているのは母親だと思い、揺れが収まったところですぐに連絡を。無事を確認し、何の根拠もなく「もう大丈夫」と断言して電話を切りました。少なくとも僕の町ではそのくらいの冷静さを保てる揺れ方だったと、逆説的にはそう言っていいかもしれません。
気掛かりだったのは被害状況でした。地震発生から一晩明けたら、あちこちで水道管の破裂事故が起きているのが確認されたそうです。それを聞いて、前の部屋でトイレが詰まったことを思い出しました。トイレが使えないってのはどうしようもなく厄介ですね。暮らしが立ち行かなくなるから。しかも、すぐさま不動産屋に電話したら「こっちで業者を呼ぶ」と押し切られ、待つのも面倒なのでホテルに泊まる始末。
あ、いろいろ思い出してきたぞ。業者さんが来たのは翌日で、僕は立ち会ったんだ。だから理由をちゃんと聞けたんだ。
「今は使っていない鉄パイプのせいですよ。中が錆びちゃってるのが原因です。今回は直せても、近い内に他の場所で同じようなことが起きますね、こりゃ」
要は築年数の問題。古臭さに多少の風情を感じたのと家賃の安さで選んだ部屋だったけれど、生活の根幹を支える造りに根源的な支障があるとわかったら、もう無理。そこから引っ越しを検討し始めました。もう一つ思い出した。その晩のホテル代を不動産屋が支払ってくれたのは引っ越し後だったんだ。
何か事が起きてから問題の深刻さに気付くというのは、やはり愚かな行為です。予見できていたならなおさら。今回の水道管事故はその顕著な例と言っていいでしょう。「都会は脆弱」とよく聞くけれど、誰が弱くて脆いのかって話かもしれません。そのあたりを定期的に諭すため地球がくしゃみやしゃっくりをしてくれるのかもしれない。できれば震度3以下だとありがたいですけどね。

日暮れ近くになると、この時期らしい顔を見せる。帳尻合わせが上手いっていうか。

 

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