今日が仕事納めの方も多いのではないでしょうか。最後の日はみんなで飲みに行って、この1年のトピックスで盛り上がったりするのかな。そういう機会、主に自宅仕事の僕にはないので勝手に振り返ることにします。
今年は、フリーランスにとって避け難い波の強さを数年ぶりに体感しました。いつの年も相応に好不調があるのだけど、今年はゴールデンウィークまでしびれるようなビッグウェイブが続いたんですよね。次々迫り来る好機に乗り続けるのはしんどいものの、さもしいほどにどんな波もつかまえるのが職業的性ってやつです。
ところが、ゴールデンウィークの終わりとともにすっかり凪いでしまいました。最初の1カ月くらいは、そうでないと体が参っちゃうと余裕をかましていたものの、くるぶしにすら届かない波が2カ月3カ月と続くと、オレの人気もいよいよ尽きたかとうなだれる他になくなります。その極端さが不安を招き、9月の引っ越し未遂事件につながりました。今思えば「同じ場所で新しい波を待て」というどなたかのお告げだった気もします。
そうした不人気の時期も、悪いことばかりじゃなかった。10月1日から導入されたインボイス制度について詳しく調べる時間を持てた結果、改めて消費税の奇妙さを知ることができました。よって再考を求める意思表示のもと、インボイス登録せずに今日まで来ています。現時点で大きな問題はありません。
よかったこと？ 20年ぶりに新しいギターを立春の日に買ったのは、還暦の記念にもなったので幸運の筆頭に挙げていいかもしれません。楽器は買って終わりじゃないので、この先に続く希望も手に入れた感があります。同時に、いつまで弾けるんだ？ と思ってしまうのは歳の問題ですが。
そうそう、年齢に関しては如何ともし難い域に入ってきておりますが、身体面の変化というか衰えの自覚はありません。これも少し前に触れましたが、躍起になっている野球は今が一番上手な実感があるので、この無邪気さは可能な限り保ちたいです。
つい先日、いつもより間隔を空けて髪を切りに行き、お馴染みの店長に「すんげぇぼうぼうでしょう」と言ったら、こう返されました。
「体調を崩して髪が伸びなくなったという人も多いんですから、それはいいことなんです」
じわっと染みました。健康でいられて、どうやら今年もよかったみたいです。
周年のお祝いに胡蝶蘭。これを贈っておけば間違いない感じなんだろうな。
