けれど20代後半の“彼”は

若い人、たとえば20代ならみんなデジタルが得意だろうと、僕ら世代は思うわけです。ところが実際の20代に話を聞くと、10代には叶わないと真顔で言うんですね。その理由を聞いて、驚きながらも納得してしまいました。20代後半の“彼”は、こう説明してくれたのです。
「iPhoneが日本で発売された2008年は14~15歳で、自分たちが持てるのは早くても高校生の終わりか大学生になってからだった。これが10歳下だと、下手すれば小学校高学年からAppleユーザーになれたわけです」
これはハード面でのジェネレーションギャップの話。より深刻なのは、ソフトというかアプリ面だそうな。
「LINEが2011年からで、TikTokが2017年から。この数年の違いで世代差が生じていると言っていいですね。TikTokに至っては自分が社会人になってから流行りましたから、高校生とは使いこなし方が違うんです。僕らにはもう若いという感覚も、デジタルネイティブという実感もありません」
なかなかにショックでした。思い切りアナログネイティブの自分にすると、スマホが出てから話題になったアプリが登場するまでの約10年はほぼ十把一絡げです。時系列の記述を拾い上げることはできても、細分化にリアルな実感が伴わない。けれど20代後半の“彼”は、数年単位で起きた世代交代の明確さに苛まれている。これはキツいでしょうね。“彼”がというわけではありませんが、若い人たちが妙に老成して見えるのも、そんなところに理由があるのかな。
それほどにコミュニケーションツールの進化は人の暮らしを変えるものなんだと。あるいは若者の流行なんて放っておけばいいじゃんみたいな感覚が通じない時代なんだと思い知らされて、けっこう怖い気分になりました。マジで。

燦燦と黄葉中。

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