知らないってお得かも

知らないことだらけの僕ですが、中でも決定的な知の弱点と認知しているのは、マンガとゲームです。それらの文化との接点が極めて薄いんですね。経験がないわけではありません。30代の前半までは週刊マンガ誌を購読していたし、気に入った作品なら単行本もまとめ買いしました。けれど、少なくともこの20年くらいはどんなマンガが流行っているのか、まるで知りません。
ゲームに至っては、何代目かわからないけれどプレステを買ったことがあります。クルマのレースのソフトを楽しみたくて。でも、喫茶店のインベーダーゲームや友人の家で遊んだ創世記ファミコンの体験が繰り返されるようにして、まるでのめり込めなかった。指先で何かを操作するってのが根本的に性に合わないみたいです。飽きるというより諦める感じ。笑われるかもしれませんが、スーパーマリオはかじった程度で、ファイナルファンタジーは人がプレイしているのを見ただけ。
まぁ、仕方ないです。自分の興味が及ぶ範囲内でしか知識欲が育っていかない性質ですから。それでも何とか生きてこられたのは、たとえば何かを創る人に話を聞く場合、その人の創造物は知らずとも、僕が知っている領域の創造エピソードをベースにして、創ること自体の思いを想像することができたからです。具体的な事実は聞けばいい。これ、かなり有効です。この世界には、知らないと言えば教えてくれる人がとても多いんですよ。
それでもマンガとゲームだけは知の弱点とするのは、いずれも時代または世代の地層に広く分布しているからです。先方の専門領域を問わずインタビューさせてもらっていますが、さすがにマンガとゲームだけは「知らないじゃすまないかも?」という恐れを感じるのです。
先日は、人気ゲームの開発に携わった方に話を聞きました。さてどうしたものかと心の中で腕組して臨んだのだけど、担当者がゲーム好きで、ゲームの核心に触れる部分は前のめりで聞いてくれました。助かったなあ。知は共有してこそ価値が出ますね。知っていることをくすぐるとどんどん溢れてきますから、世代の地層の外れ者はそこを有効活用させていただきながら、これからも生きていこうと思います。知らないって、けっこうお得かも。

そうね。気付けばこういう時期よね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA